コレクションとは
ワークシートは「Worksheet」というオブジェクトで表されます。ところが多くの場合、1つのブックにはたくさんのワークシートがあります。そこで、1つのブックにあるすべてのワークシートをWorksheets、つまりWorksheetの複数形で表します。Worksheetsのように、「オブジェクトの集合」を「コレクション」といいます。
ちなみにRangeは特殊な性質を持ち、1つのセルの場合も複数のセルを含むセルhン位の場合もRangeオブジェクトといい、Rangeコレクションとはいいません。
目次
オブジェクトとコレクションの対応
オブジェクト | コレクション | 解説 |
Worksheetオブジェクト | Worksheetsコレクション | ワークシート |
Workbookオブジェクト | Workbooksコレクション | ブック |
Rowオブジェクト | Rowsコレクション | セルの行 |
Columオブジェクト | Rowsコレクション | セルの列 |
CommandBarオブジェクト | CommandBarsコレクション | ツールバー |
Axisオブジェクト | Axesコレクション | グラフの軸 |
Fileオブジェクト | Filesコレクション | ファイル |
1つのWorksheetオブジェクトを指定する
操作の対象となるオブジェクトを指定するとき、「コレクション中の1つのこれ」というように記述することがあります。たとえばブック中の、すべてのワークシート(Worksheetオブジェクト)の集合はWorksheetsコレクションです。特定のワークシートを指定する場合、次のようにWorksheetsの引数にワークシートの名前や番号を記述します。
Worksheets(“ワークシート名”)
Worksheets(ワークシートの番号)
たとえば「売上一覧」という名前のWorksheetオブジェクトは「Worksheets(“売上一覧”)」のように、また左から2番目のワークシートはWorksheets(2)のように記述します。


Worksheetオブジェクトを指定しない場合、アクティブシートが対象となります。「アクティブ」とは、「現在有効になっている(操作の対象となっている)」という意味です。「アクティブシート」は「現在有効になっている(操作の対象になっている)シート」を意味します。
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